ひもかわラプソディ公式サイト












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中村佳代カントクとの出会い。

私は変なヤツだった。今でこそフランス映画「アメリ」みたいな夢みる変なヤツなんです〜とかっていう代名詞ができたけれど、
私がこの業界に足を踏み入れた頃(90年代後期)は“アメリ”以前で、アンニュイ文化系女子の存在が解剖される前であり、
前髪パッツンの女子全ては「不思議ちゃん」というジャンルに置かれた。
その大雑把なジャンル分けに嫌悪感を感じつつも、自分の不思議ちゃん位置付けに身を隠した方が楽な時もあり(時代は渋谷ギャル全盛期!)、
私は“不思議ちゃん”を時々利用していたという事になる。
特にこの業界のプロデューサーやカントクっておじさまばかりで、私は完全に宇宙人扱い・・・まぁ、それもある意味楽だった。
更には不思議ちゃんとして、不思議ちゃん達とつるむには性が合わず、九州から上京して来たばかりの私は非常に孤独であった。

とあるCMのオーディションへ行ったあの日、(またいつもの“宇宙人扱いされるの刑”にあう日)あの扉を開けた時、
まずヴィヴィアン・ウェストウッドのロッキンホースが見え、目線をあげるとその先には前髪パッツンのかわゆらしい女性監督が私を待っていた!
オーディションそっちのけで、仲間を見つけたカンドーに盛り上がった。佳代さんも理由なしに、一緒に盛り上がってくれた!
そしたらそのオーディションに受かっていた!Wのハピネスだった。
こういう思春期の扉が開く瞬間って、人生に何度かあると思うのだが、私にとって一番最初の扉が開いたのはこの瞬間だった。
ようやく私という存在を説明なしでわかってくれる人が現れた!と、一目でわかった。


今回「ひもかわラプソティー」で中村佳代カントクと15年ぶりにお仕事させてもらった。
お話をいただいた時は、私が監督業にシフトし始めたこともあり久々に俳優として現場へ向かう事に自信を持てなく、
佳代カントクと出会った頃の自分が重なり、
正直かなり迷ったのだが「すみれちゃん」という自分の居場所を見つけきれていないキャラクターと、
「すみれちゃん」だったら私、できるかもしれないと思った。
時間のない撮影で自分自身の課題が多く残ったが、どんなに疲れていても酒盛りをするクールな撮影クルー、
愛情たっぷりの桐生映画際運営の皆様といった中村佳代チームに出会い、参加できてとてもよかった。
そして“ひもかわうどん”よ、アイラブユー!君なしでは最早生きてゆけない。

佳代カントクの独自なこのワールド、昨日今日に創られたモノではなく、カントクが産まれてからず〜っとカントクの中にアリ続けているもので、
このワールドよ、永遠に続いておくれ!そしてまた佳代ワールドを訪れ、登場人物になりたい。
このワールドを邪魔しようとするヤツがでてきたら、私はロッキンホースを履いて一緒に戦う!